核酸の働き

私達の身体は約 60 兆個の細胞で出来ていると言われています。
その一つの細胞の中には核があり、その中に遺伝子情報等が入っています。
「DNA /RNA」という遺伝子情報が存在し、これを構成しているのが「核酸」です。

⚫︎DNA核酸(デオキシリボ核酸)
リボース・リン酸・塩基(アデニン・グアニン・シトシン・チミン)
新しい細胞を作るとき、どのような細胞を作るかの設計図の役割を担っている。

⚫︎RNA(リボ核酸)
リボース・リン酸・塩基(アデニン・グアニン・シトシン・ウラシル)
DNA の設計図に基づいて、アミノ酸を材料に新しい細胞を作る役割を担っている。

*リボースとは糖の一種

驚異的な核酸の働き

  • 遺伝子修復力 (細胞修復に不可欠な材料)
  • 抗酸化作用(遺伝子を傷つける活性酸素を除去)
  • 免疫力(免疫細胞を活発にしアレルギーやウイルス、様々な病気に有効)
  • 新陳代謝を即す(核酸不足によって加速される老化現象)
  • 老化防止(美肌・脱毛・精力増強に効果を発揮します)
  • ダイエット(核酸には脂肪の吸収を鈍くする働きがある)
  • 血流を良くする(高血圧、動脈硬化に役立ちます)
  • 認知症の防止(RNA核酸は記憶力を高める)
  • ガン細胞の増殖を抑えます(癌細胞の細胞死作用も確認される)
  • 抗がん剤の副作用を軽減します(核酸は正常細胞の栄養になる)
  • 血糖値上昇を抑制
  • 疲労回復(新陳代謝を活発にし、疲労回復を促す)
  • 肝機能改善(肝臓の働きをサポートし肝機能の改善に役立つ)

核酸は2種類によって作られる
(食事から摂取と肝臓で合成)

⚫︎デノボ合成
肝臓で合成する方法
(肝機能は年齢とともに衰えていきデノボ合成力は低下。体内に蓄えられている核酸の量が慢性的に不足すると考えられている)

⚫︎サルベージ合成
食事からとった栄養素を各細胞で再利用する方法
(細胞・遺伝子が順調に機能するために、日々の健康づくりにおいて、核酸を毎日少しずつ補給していくことが大切な要素である)

核酸は遺伝子修復に不可欠な栄養素

最近の研究では、ガン、心臓疾病、糖尿病、高血圧などの生活習慣病、認知症、さらにはアレルギー・アトピー性皮膚炎などの自己免疫に関わる病気の原因にも、遺伝子が間違っていたり傷つけられていることと関わりがあることが明らかになりました。

また、核酸は、世界の医薬で、多くの病気を治療・予防するため研究されており、2023年にはコロナワクチンで貢献したRNA核酸「m-RNA核酸)」でノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

遺伝子には自らを修復したり、修復できないものは抹消したり、正常な遺伝子を必要に応じて必要なだけ分裂増殖させるプログラムもあります。
大事なことは、減ってしまった細胞を補給したり、細胞分裂(新陳代謝)を順調に促進したり、遺伝子を修復させるためには、核酸が不可欠な栄養素であると言うこと。

つまり、他の栄養素を摂取し体内に吸収させるには核酸が必要なのです。

核酸を多く含む食べ物

核酸は肉魚に多く含まれ、鮭などの魚の白子、レバーなど、植物では椎茸が一般的です。

1日の摂取量の目安

DNA核酸・RNA核酸合わせて
1.5g(1,500mg)程度


魚や肉等には比較的多く含まれているますが、実際には、食事から充分な量を摂取出来ていない人が多いようです。
特に、ダイエットや生活習慣病予防で、食事を気をつけている場合にはより不足しがちなため、栄養補助食品からも、毎日、確実に摂取していく事が、日々の身体作り・健康づくりには非常に重要です。

日本の開発で世界で初めて
お米から作った植物由来核酸

わが国、日本の開発で世界で初めて米・大豆から核酸を作りました。
それが玄米核酸・白米核酸・大豆核酸です。
これまで一般的に流通しているものは、魚の白子などから摂取した「動物由来」の核酸です。

米・大豆から作った植物由来核酸は、特定の
麹菌から作られており、RNA核酸が豊富で、分子の質が細かく、水に溶けやすく、大変身体に吸収されやすいという特長があります。
古来から食してきたお米を原料としていますので摂取制限やアレルギーリスクが低い特徴があります。

植物由来核酸

  • 主な原料:米(玄米・白米)大豆
  • 分子量:一般的に小さい
  • 吸収性:高い
  • アレルギーリスク:低い
  • 安全性:一般的に高い
  • 特徴:麹菌(一部の特定した麹菌)
  • メリット:発酵食品のため吸収性が高く他の栄養素も体内に取り込みやすくする。アレルギーリスクが低い。生産性が低いため価値が高い
  • デメリット:日本の研究で開発され特定した麹菌から作られているため流通・生産性が低い

動物由来核酸

  • 主な原料:魚の白子など
  • 分子量:一般的に大きい
  • 吸収性:低い
  • アレルギーリスク:高い(個体差あり)
  • 安全性:比較的高いが、原料によっては注意が必要
  • 特徴:動物の組織から直接抽出
  • メリット:長年の研究実績があり、安全性に関するデータが豊富
  • デメリット:吸収性が低く、アレルギーリスクが高い場合がある
2023年ノーベル生理学・医学賞受賞のRNA核酸(m-RNA核酸)